今回の展示はギャラリーの空間を意識した展示になっている。しかしながら、8点の絵画は空間を想定して制作されている訳ではなく、その1点1点は1個の絵画として制作されている。今回の作家の今回の試みは1点の絵画として完成されたものが、より鮮明に細作意図を呈示するように考えられた結果の展示であるように思える。絵画という平面性の中である時期にはキャンパスの木枠の幅を持たせ、物質感を持つ作品を制作していた。それは平面の持つ「深み」の問題に関係がありました。また、上下に展示された作品は表面の細やかな凹凸さえも微妙に違って見えるように工夫されている。通常の人間の目線で見ることに慣れた人にとって、違った絵画の見方、新しい認識を引き出す展示になっているます。これらの作家の試みは絵画の複雑ではあるが、絵画として成立する要素を声高ではなく、静かに主張している。

2001年個展