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| ドナルド・ジャッド(1928-1994)は、20世紀を代表する重要な作家のひとりです。1950年代に画家として活動をはじめ、60年代中頃から立体作品へと移行したジャッドは、独特の幾何学的なスタイルへと到達しました。とどまる所のない追及は、後に建築や家具にまで広がり、作品と周囲の空間にまでおよびました。 近年、特に彼の死後、彼のアートに対する再検証がはじまっています。世界的な規模で彼の回顧展が催され、日本でも1998年の埼玉県立近代美術館、滋賀県立近代美術館での回顧展、2001年の伊丹市立美術館での版画展が開催されたことは記憶に新しいところです。 ニューヨーク、コロンビア大学でアートを学ぶ前にアーティストか建築家になるかの選択にかなり迷った事実を1989年に発行された著書「ドナルド・ジャッド 建築」(日本語訳:ギャラリーヤマグチ発行)の中で言及しています。最終的にはアーティストを選択したものの1970年初頭アートの制作の場として、メキシコ国境に近い僻地マルファー(現在ジャッドが設立したチナティ財団と遺族が設立したドナルド・ジャッド財団がある)という町に移住した時、必要に迫られ家族の為に家具をデザインし、幸運にも入手できた建築物を改修というアイデアでアートを展示するに相応しい空間を作る為に建築にも手を染めることになりました。建築デザインに対する興味はアーティストとして活躍している間も持続されていた訳です。 その結果、彼はアートとデザインの両領域で活躍した秀れた作家に贈られる賞(1985年に設立されたドイツ、スタンコフスキ−財団の賞)を授与されドイツ、ウィズバーデン美術館にてその栄誉を記念して大規模なアートとデザインの展覧会が催されました。その開催中の1994年2月に永眠しましたが、その後展覧会は2年余に渡りヨーロッパ各地を巡回することになりました。 現在、世界的に建築家達の間にも彼の建築デザインに影響されたものも現れ、彼の建築に対する考え方の再評価の気運が高まっています。 本展は、家具16点と10点のドローイング、版画で構成されます。ドナルド・ジャッドのデザインの仕事の日本での初めての本格的な紹介になります。
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