「数寄者達─琳派以後の方法 No6」第三章 プレスリリース
このたび、ギャラリーヤマグチ クンストバウでは「数寄者達一琳派以後の方法一No.6一」第三章を開催致します。
 本展は、群馬県渋川市を拠点として、1982年から現代美術を紹介する活動を展開しているコンセプトスペースの企画と連携して実施するものです。コンセプトスペースは「数寄者達一琳派以後の方法」の企画を、1990年の第1回にはじまり、群馬県指定重要文化財「臨江閣本館」を会場にして開催した展覧会を含め過去5回にわたりシリース化してきました。当ギャラリーでの開催は、その第6回目の第三章となるものです。
 コンセプトスペースは、明治維新以降日本に流入した西洋美術によって、変化を余儀なくされた日本人による美術の在り方に疑間を抱き、日本人が培ってきた精神についてあらためてとらえ直そうとしています。本展では、尾形光琳に代表される琳派の作品を日本の美術の集約として考え、モデルとすることで日本美術のルーツを探るとともに、これからの芸術の在り方について探ろうと試みます。
今回は、時流に流されない独自の作品を制作する美術家
北野吉彦鈴木隆福田篤夫カール・スト−ン小野田賢三の5人の作品を紹介します。さらに尾形光琳の隠れた名作として名高い「双鶏図」(レプリカ)を参考展示することにより、ひろく日本美術について考える機会となることを目指しています。

概要 展覧会名_「数寄者達─琳派以後の方法 No6」第三章
作家名_北野吉彦/キタノヨシヒコ;鈴木隆/スズキタカシ;福田篤夫/フクダアツオ
 小野田賢三/オノダケンゾウ;カール・ストーン(カール・ストーンは作品のみ)
展覧会会期_2005年5月7日土曜日─5月28日土曜日
開廊時間_11:00─18:00(展覧会初日のみ17:00開始、最終日のみ14:00終了)
休廊日_日曜日
会場_ギャラリーヤマグチ クンストバウ
住所_〒552-0022 大阪市港区海岸通1-5-25 商船三井築港ビルB1
お問合せ先_Tel:06-6577-0998 Fax:06-6577-0995
      E-mail:info@g-yamaguchi.com
関連事業 ─New Concert─ 「小野田賢三/コンテンポラリーミュージックセレクション」No.1、No.2
出演_小野田賢三
日時_No.1 2005年5月7日土曜日 開場14:30 開演15:00
(コンサート風景)
   No.2 2005年5月28日土曜日 開場14:30 開演15:00
入場料_1,000円予約制、定員50名、完全予約制、No.1No.2共通チケット
お問合せ先_06-6577-0998 ギャラリーヤマグチ
       ─アーティストトーク─ 「数寄者達」No.1、No.2
日時_No.1 2005年5月7日土曜日15:45〜16:45
   No.2 2005年5月28日土曜日15:45〜16:45
オープニングパーティー
日時_2005年5月7日土曜日17:00〜

北野吉彦[画家1960年生・大阪] 北野吉彦サイトへ
大阪芸術大学油彩科在学中から絵画表現における「素材のマチエール」と「支持体」に独自の解釈を持ち、物性感のきわめて強い絵画作品を制作しつづけている画家です。1980年代のニューペインティングの流麗な雰囲気の中にあってもストイックなまでに独自の絵画領域を切り開き、孤高の存在として高い評価があります。和歌山県立近代美術館のエントランス中心にある3本の柱を支持体に、公開制作されたウオールベインティングは、日本の伝統色・古色を想わせ目本文化の原初である縄文や邪馬台国のイメージを導き出しながら濃密なウェット感にいざないます。また最新作では「支持体」はすでに平面ではなく壁に据え付けられた「立体」と化し、等寸法に反復して展示される作品は、均質と静寂の空問を鑑賞者に提供しています。

北野吉彦展示風景

尾形光琳(複製)と北野吉彦

1. 無題─黒〈日本の古色シリーズ〉 2003 合板にキャンバス、油彩 53.0×53.0×53.0cm
2. 無題─黒─A〈日本の古色シリーズ〉 2005 合板にキャンバス、水干絵具 18.5×18.5×18.5cm
3. 無題─黒─B〈日本の古色シリーズ〉 2005 合板にキャンバス、水干絵具 18.5×18.5×18.5cm
4. 無題─黒─C〈日本の古色シリーズ〉 2005 合板にキャンバス、水干絵具 18.5×18.5×18.5cm
5. 無題─黒─D〈日本の古色シリーズ〉 2005 合板にキャンバス、水干絵具 18.5×18.5×18.5cm
6. 無題─黒─E〈日本の古色シリーズ〉 2005 合板にキャンバス、水干絵具 18.5×18.5×18.5cm
(右より)


鈴木 隆[美術家1957年生・東京]
東京芸術大学において伝続的な鍛金技術を習得しながら、現代美術としての鍛金・鍛造の在り方を模索し"ただ単に存在する彫刻"の存在理由を様々なアプローチで実験しています。重厚な鉄鋼材科を使用した作品の印象とは裏腹に、日本古来の「間」や「関係」、「均衛」をシンブルに指し示している美術家でもあります。1990年代後半から“スカーレット色”に塗リ込められた木片やキャンバスによって新たな境地を見出し、「色」に託された記憶のルーツを鑑賞者に問いながら彫刻作品同様に“ただ単に存在する絵画”として過剰なまでに寡黙です。スカーレットの作品は、脳内の血流を思わせる視覚のインパクトと網膜に焦点を結ばせない均質でデリケートな表面が美しく、ドイツ、スイスなどを中心に海外でも高い評価があり毎年海外での発表を行っています。(略歴)
鈴木 隆 展示風景 Text No.503 (untitled red) 2005 綿布、顔料、アクリル絵具 53.3×33.5×4.0cm
Text No.538  2005 リネン、顔料、アクリル絵具 23.3×27.5×2.2cm
Text No.469  2005 綿布、顔料、アクリル絵具 16.2×22.8×3.8cm(左より)


福田篤夫[彫刻家・コンセブトスペース主宰 1958年生・北海道]
シリーズ「COLOR and/or MONOCHROME」は“展覧会そのものをひとつの作品”として提示することによリ、展覧会のしくみと一連の美術館機能をトータルに作品に組み込み、屋覧会に対してマクロ的に接することを目的のひとつにしています。13〜20世紀の有名作家の作品をコンピューターで処理しそこから得られたデータを参考に全く新しい作品を制作展示する。それはこれまで私たちが美術を作品としてとらえていたものから「素材」として扱い、鑑賞者の美術に対する常識や偏見に訴えかけているようです。現代の美術が素材や表現の多様化によって自ら袋小路に入ってしまったことを考慮してもなおオーソドクスな絵画・彫刻にこだわリ、誰もが理解しうる共通のイメージに働きかけながら具象でも抽象でもない「純粋美術」として立ち現れています。
福田篤夫 展示風景
RIN-PA NO.2 2005 アルミニウム、メディウム 130.5×95×10cm
RIN-PA NO.1 2005 アルミニウム、メディウム 130.5×95×10cm
小野田、福田、鈴木(左より)

小野田賢三[コンピューターミュージックコンポーザー196年生・群馬]
その音楽はデジタルでしか再生できない音とアナログ音の融合により構成され、難解といわれている現代音楽の中で特異な位置ににあります。アルボ・ペルトの『アリーナ』を彷佛させる豊かな音色は胎教音楽、または現代音楽の“子守歌”といっても過言ではあリません。シンプルで自然な創作スタンスと最先端のコンピューター技術から奏でられる「音」の「楽」しさは音楽や美術のカテゴリーを越えた「生きている音」を私違に提供しています。また一方では、ミニマルアートとでも呼べるようなコンビューターグラフィックによって美しいモニター上の無数の色画面の推移と絵画・彫刻同様の“マチエール(ドット)”の観察を私たちに促します。生きることへの享受からと生きることの自己快楽が、「生きている音」のみなもとであることを私たちは体得させられるはずです。
小野田賢三 colors at the screen "w" 1994 サイズ可変 小野田賢三 e-water lily 2005 LED 3.8×0.6×0.6cm(左上)
尾形光琳ー複製ー(右)
  

カール・ストーン
[コンピューターミュージックァーティスト1953年生・サンフランシスコ]
1960年代初頭に世界的なムーヴメントとして一斉を風靡した“ミニマルミュージック”を動機に、さまざまな音源をコンピューターによって集音し「サンブリングの王」の名声と同時に独自の音楽へ昇華させ展開している現代音楽家です。今までに制作したいくつかのCDレーベルの中には、“展覧会の絵”などのアカデミックな音楽からの引用をはじめ、矢野顕子の声や目本民謡など私たちのなじみ深い音源を巧みに素材にしているものも多く、複雑なコンピューターテクニックによって興味深い音楽空問を割りだします。

カール・ストーン TOPOLOBAMPO  2005 ソフトウェアー/MAX、Jitter サイズ可変

関連コンサート
─New Concert─ 「小野田賢三/コンテンポラリーミュージックセレクション」No.1 (会場演奏風景)
出演_小野田賢三  日時_No.1 2005年5月7日土曜日 開場14:30 開演15:00
(群馬県立近代美術館での展示 2005年1月−2月)
北野吉彦 福田篤夫 鈴木 隆
小野田賢三 小野田賢三 演奏会風景 カール・ストーン

2007年個展
2001年展覧会
「数寄者達─琳派以後の方法 No6」第三章