正延正俊 −1960年代を中心に- 2010年1月16日-2月20日
 正延正俊(1911-1995)は、具体美術協会結成に関わった作家であり、第1 回〜第21 回具体展(1955 -1968)の具体の全展覧会に出品している特筆すべき作家です。
しかしその名前と彼の芸術(絵画)は美術関係者の間でもほとんど忘れ去られた感があります。確かに今日具体の作家としてよく知られている作家は、アクションペインティング、パフォーマンスアート等の身体的な表現作家が中心です。正延は、具体リーダーであった吉原治良(1905 -1972) とその周辺の若手美術家達(1920 年代生まれ)の間の世代になります。その為、具体美術協会結成時には、既に自らの制作の方向性が確立しつつあり、他の具体若手作家とは異なった立場で、吉原治良と共に具体美術協会の活動を行ったと考えられます。1950 年代半ばの作品を見ても、生々しくかつ緻密なペインティングは驚きに値します。
 今回の展覧会では、加藤瑞穂氏のキュレーションによる、まだ知られていない具体美術の重要な作家「正延正俊」の1960 年代の大作を中心に、主要作品をまとめてご紹介する機会になります。また正延のこの様な規模の個展は、1965 年グタイピナコテカでの個展以来、約45 年ぶりの展覧会になります。
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加藤瑞穂テキスト