Mitake Isa 三 嶽 伊 紗

 
installation view at gallery 最近の展覧会 2006年
1956  高知市生まれ 
1980  京都工芸繊維大学 工芸学部 意匠工芸学科 卒業
1982  京都市立芸術大学 大学院 美術研究科 修了
2006 ギャラリーヤマグチクンストバウ −あしたの記憶ー
2005 ギャラリーヤマグチクンストバウ −真昼の位相ー
2003 楽空間 小西、京都
2002
海岸通ギャラリーCASO、大阪

京都芸術センター、京都
2002年 個展「遠景の座標」より

今回2回目となるギャラリーを用いた「公募京都芸術センター2002」は、単にそこに展示する作品を募集するのではなく、2つのギャラリーの位置関係や空間を生かした展示プランを募集するというかたちで審査が行なわれた。「測距儀―遠景の座標」展はそのなかから選ばれた入選プランである。ここを訪れたことのある人は、センターの2つのギャラリーが、それぞれかなり離れた場所にあることをご存知だろう。京都の建物の多くが今でも「鰻の寝床」と呼ばれるように、芸術センターも間口が狭く奥に長く広がる形になっている。グランドを挟んで、その一番奥に2つのギャラリーは位置している。今回の展示では、北と南のギャラリーに同じモノを別の視点でとらえたものが展示されている。一方のギャラリーで見たものを記憶して、もう一方のギャラリーへ向かうと、つながりや関係性が見えてくる。展示プランの企画書には「位置関係や距離を手がかりに、それぞれに生じるズレや違和感を探る」とあった。同じモノでも、見る位置や見る人、見る時間によって、そのとらえられ方は様々である。モノの存在自体が不確かであることをあらためて感じ、更に長くこの展示空間にいると距離や時間までも実は不確かなものなのかもしれないと疑ってしまう。そして、現実の多様性は私に、存在する確かなものはもう、自分の中にしかないのかもしれないと、思わせる。プランの企画者であり、実際の制作者でもある三嶽氏は、「測距儀は、見る人自身かもしれない」と述べていた。2つのギャラリーへの距離をつかむ支点として、グランドにも作品が埋め込まれている。3Dメガネをかけるように、グランドの支点から2つのギャラリーを思うと、そのズレから作品が厚みを帯びて感じられる。形にとらわれず、形から離れようとして、形から逃れられないというジレンマ。逆にそのジレンマを感じさせないシンプルな空間が出来上がったのが興味深かった。ここでは、存在や現実、人間の孤独感さえも、夢か現か、その境界で彷徨っているのかもしれない。
<京都芸術センター アートコーディネーター 山本麻友美>
1997 キュービックギャラリー、大阪
1996 ギャラリーすずき、京都
1996 リスンギャラリー、京都
1995 ギャラリーマロニエ、京都
1995 滋賀県立近代美術館ギャラリー、滋賀
1988 ギャラリーラ・ポ−ラ、大阪
1988 ギャラリー山口、東京, '91
1986 NORTH FORT、大阪
1983 ギャラリーマロニエ、京都, '84, '85, '87, '89, '90, '91, '92, '93
  
2006 アーツアポリア築港レンガ倉庫、大阪
2003 二条城築城400年記念「美術離宮」(京都芸術センター・二条城)
2002 '02 新鋭美術選抜展 (京都市美術館)
1999 TOSA-TOSA '99 紙 (高知県立美術館)
1997 シガアニュアル“紙―生まれ変わる造形” (滋賀県立近代美術館)
1996 'カレンダー 展 (ギャラリー虹,京都)97, '00
1996 12日間の小品展 (ギャラリーTAF,京都)
1995 '光の記憶展 (ギャラリ−16,京都/ギャラリー フェニーチェ, 大阪)96,'98
1994 Essences―A Contemporary View of the New Year (Honolulu Academy of Arts)
1993 TOOL BAND (ギャラリーマロニエ,京都)
1992 〜 '97 現代作家立体小品展“壁”(ギャラリーマロニエ,京都・ワコール銀座アートスペース,東京)
1991 第9回大阪現代アートフェアー '91 (大阪府立現代美術センター, 大阪)
現代造形の傾向と対策 − 表現の新しい展開を探る6人展 (滋賀県立水口文化芸術会館)
1990 游女の都市建築展 (大阪心斎橋パルコスタジオ・KOIZUMIライティングシアター/イズム, 東京)
フリーアートミーティング '90 (ラフォーレ原宿松山,愛媛)
1988 PAPER NOW IN JAPAN '88 +ALPHA (ギャラリー本郷,徳島)
1987 壁展 (ヴォイスギャラリー,京都), '89
1986 〜 '96 アーティフィシャルな位相展 (天野画廊,大阪)
1985 ADD WORKS '85 (ギャラリークオーレ,大阪)
第3回京都美術工芸選抜展 (京都府文化芸術会館)
1984 “空間のイマージュ”展 ―悪場所― (堺町画廊,京都)
'現代美術今立紙展 (今立町勤労会館,福井)85, '86