| エルクメン、シュルツェ、ザンダー、グロッセ -four artists respond to CASO
この展覧会は、アメリカ人作家ドナルド・ジャッドが設立したテキサス州チナティ財団の現館長であるマリアナ・ストックブランド女史がキュレーションをする「海岸通ギャラリーCASO」で開催される初めての国際展です。 選ばれた4人の作家(アイシャ・エルクメンートルコ、アンドレアス・カール・シュルツェードイツ、カリン・ザンダーードイツ、カタリナ・グロッセードイツ)は、CASOの空間を展覧会の直前に認識した時点より制作にとりかかります。つまり、CASOのもつ独特な空間が創造を想起し、空間との関係において作家は各々の独自のコンセプトのもとに作品制作を展開して行くことになります。敢えていえば「アートと空間」という言葉がこの展覧会に相応しい名称かもしれませんが、もとより作家個々のコンセプトを尊重し各作家の名前をタイトルにし、「four artists respond to CASO」をサブタイトルといたしました。 各々の作家は国際的に十分な発表歴もあり、秀れた作家として高い評価を得ています。日本、大阪、「海岸通ギャラリーCASO」でしか創造できないアートの呈示になります。秀れたアートが物としての存在だけではなく、作家固有のコンセプトの中に密んでいることを新たに主張する展覧会です。 展覧会名: エルクメン、シュルツェ、ザンダー、グロッセ Erkmen, Schulze, Sander, Grosse -four artists respond to CASO 展覧会会期: 2003年11月1日(土)―30日(日) 月曜日休館 開館時間: 午前11時−午後7時 入場料: 500円 場所: 海岸通ギャラリーCASO 大阪市港区海岸通2-7-23
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| 展示構成 エントランスホール:アイシャ・エルクメン 「シャンバル」1999 ビデオアニメーション
ベルリンの動物園にいる「シャンバル」という名のライオンを長時間撮影し、アメリカの映画製作会社(MGM)のタイトル映像になっているライオンの仕種に似せるようにアニメーション化したDVDによる作品。スペースAに展示してあるカリン・ザンダーの卵の作品と対峙し、百獣の王「ライオン」と弱者を象徴する「ニワトリーchicken」との関係性を持って展示され、同時に観客に対する「ウェルカム」と「グッドバイ」、つまり展覧会を見に来た人にとっての始めと終わりの時間的な問題をも現わす。 スペースA:カリン・ザンダー 「イタリック体の卵」2001 空気乾燥された鶏の卵 2つの台座、白、茶色 各125 X 30 X 30 cm
「自然に乾く過程で、卵殻の内側の卵白と卵黄は、卵殻の内部か緩み、引き締った塊に収縮し、それ自体が卵の重力の支点になる。卵の状態は、外部の影響によって処理はされず、乾燥して行く過程の結果である。卵は、イタリック文体に書かれる文字と解釈される。カリン・ザンダー」 作品はほぼスペースの中央に置かれ、たった2つの卵と台座が大きなスペースを支配している。スペースの持つボリュームもよく考えられ、何もないスペースそのものも取り込んだ非常に大胆な展示になっている。 スペースB:アンドレアス・カール・シュルツェ 「左に曲がります、右に回ります、真直ぐいきます、どーも」2003 1363枚の正方形のカラー綿布 各5 x 5 cm
作品タイトルも全ての方向に作品があることを示しているように、スペースを囲む4面の壁面にある法則をもった位置に小さな色が配色されています。見る人の背後にも何かを感じる作品であり、また作品の中にまでも入って行く感覚が生まれ、ペイントした小さな作品を巨大な絵画として成立させるという絵画の新しい方向性を示す。 スペースCとD:カタリーナ・グロッセ 「壁の上にアクリルスプレー」2003
スペースAから展示を望むと何もない白い壁だけが強調され、スペースに入り込んだ時背後に巨大なスプレーされた豊かな色が白い壁や天井に迄スプレーされた絵画が出現します。また分割された二つのスペースにまでその絵画は存在し、1点からは全体をも見渡せなくなっています。絵画としての構成の在り方に新しい方向が見え、このスペースでしか見れない特殊な作品を展示している。 ギャラリーヤマグチ: アイシャ・エルクメン、カリン・ザンダー、アンドレアス・カール・シュルツェ、カタリーナ・グロッセ 4人の作家の小品が展示されているが、展示は4人の話し合いにより壁が茶色に塗られ作品展示の位置は彼等のコラボレーションによって決定されたスペース。 |
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| 作家及び参加者紹介 | ||||||||||||||||||
| アイシャ・エルクメン Ayse Erkmen 1949年トルコ、イスタンブール生。イスタンブール市芸術大学彫刻科卒。87年よりトルコを拠点に個展を開催、93年頃よりドイツを中心にヨーロッパ各地でギャラリー及び美術館にて個展、グループ展を開催。2000年には東京のギャラリードゥで個展を開催する。主にイスタンブールに住み、ベルリンにもアトリエを構えている。 |
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| アンドレアス・カール・シュルツェ Andreas Karl
Schulze 1955年ドイツ、リェイドに生。85年国立デュッセルドルフ美術アカデミー、ミュンスター校卒。アカデミー在籍中より展覧会に参加し、ヨーロッパを中心に活躍。93年チナティ財団のアーティスト・レジデンス・プログラムに参加し、ドナルド・ジャッドに注目され、その後98年日本にて、福井県立鯖江高校では大規模な恒久展示のプログラムに参加する。2002年ドイツ、ハイルブロンの美術館で大規模な個展を開催する。現在ドイツ、ケルン在住。(詳細) |
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| カリン・ザンダー Karin Sander 1957年ドイツ、ベンズバーグ生。市立シュツュッツガルト美術アカデミー卒。89年から1年間ニューヨーク、ホイットニー美術館のスタジオプログラムに参加。92年のドイツ、アブタイベルグ美術館の個展にて大好評を得、彼女の作品は国際的に認知される。98年にはスイス、サンクトガレン市立美術館でも個展を開催。日本でも最近は、国立国際美術館の「身体とロゴス」千葉市美術館、京都近代美術館、福岡市美術館の「ミニマル/マキシマル」にも参加している。現在ベルリン在住。国立ベルリン美術アカデミー教授。 |
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| カタリナ・グロッセ Katharina Grosse 1961年ドイツ、フライブルグ生。ベルリン芸術大学教授。96年よりドイツ、アメリカ、スイス、オーストラリア等で個展とグループ展を開催。99年にはアメリカ、テキサスのチナティ財団のアートインレジデンスに参加。2001年には、韓国のアートソンジェ美術館で個展を開催すると共に、ヨーロッパ、アメリカだけでなくイスラエル、ブラジル、チリにてグループ展を開催している。現在、デュッセルドルフとベルリンにて制作、在住。 |
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| マリアナ・ストックブランド Marianne Stockebrand 1979年、ミュンヘン、ルードヴィッヒマクシミーリアーン大学にて文学、芸術史の博士過程修了後、カイザー・ヴィルヘルム・クレフェルト美術館学芸員(ハウスランゲ、ハウスエスター、ドイツ)、ミュンスターのヴェストファーリシャー 美術協会館長、ケルン 美術協会館長を勤め、現在、チナティ財団(マーファ、テキサス州)の館長に就任。リチャード・セラ、シンディー・シャーマン、ドナルド・ジャッド等、数多くの展覧会を企画するとともに、展覧会での講義も行う。ニューヨークにあるディア芸術センター、スイスにあるベルン美術館等を始め、日本では滋賀県立近代美術館、伊丹市立美術館で講義を行う。 |
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| フリードリッヒ・メシェード Friedrich Meschede 1955年、リップスタッドに生まれる。ヴォルツブルグマキシミリアン大学にて美術歴史/民俗学を学んだ後、1987年ドイツ人彫刻家ウルリッヒ・ルックリエムの論文と共に美術歴史の博士号を収得。1985年からミュンスターにあるティロル州立フェルディナント美術館にてアシスタントキューレーターを務め、アートインパブリックプロジェクトとしての“スカルプチャー・プロジェクト・イン・ミュンスター1987”において活躍する。現在、デミアン・ハ−スト,ベルナード・フライツ, アイシャ・エルクメンといったアーティスト達のエキシビションキューレーターを続けながらベルリンにあるDAADセンター(German Academic Exchange Service) で部長を務める。 |
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