| 1927年広島県に生まれる。人間がつけた最初の痕跡を思わせる山口の作品。石を用いてなんらかの形を刻むというより、素材としての石との対話のなかに制作を進める。このような対話はさらに太陽や大地といった石を育んだ自然との間でも交される。近年は能勢産の御影石を用いて直方体や球形などの単純な形態の作品を制作。滋賀県立近代美術館、彫刻の道にある「夏至の日のランドマーク」は高さ5m、うち1mは土中に埋っている巨大な石が絶妙に傾いている。傾きは垂直線から真南の方角に11.5度。ちょうど夏至の日の太陽の正午の位置とぴったり重なる角度にあり、1年に1回の正午だけ、この彫刻の影は消失する。2001年、兵庫県の西宮市大谷記念美術館にて大規模な回顧展が予定されている。 |